【徹底比較】milkmagic / Baby Brezza Formula Pro Advanced / レイコップ ミルクメイト

2025-03-06

赤ちゃんのミルク作りを劇的にラクにしてくれる自動調乳機として、以下の3製品が人気です。

    • milkmagic

    • Baby Brezza Formula Pro Advanced(ベビーブレッザ フォーミュラプロ アドバンス)

    • レイコップ ワンタッチ自動調乳機 ミルクメイト

どれもボタンひとつでミルク作りの手間を減らす便利な家電ですが、それぞれ特徴や強みが異なります。本記事では、この3つの調乳機を

  • 使いやすさ
  • ミルクの温度設定(70℃対応の有無)
  • 対応する粉ミルクの種類
  • お手入れのしやすさ
  • 価格
  • 安全性と日本での使用適性

といった観点で徹底比較します。

当ブログについて

当ブログではmilkmagicを応援しています。

ただし、本記事ではなるべく客観的に各製品の長所・短所の紹介をします。

調乳機の導入を検討している方が製品を比較して検討できるよう、詳細に整理したつもりですので、利用シーンごとに適切な調乳機の検討に役立てば幸いです。

自動調乳機(自動ミルクメーカー)とは?

まず簡単におさらいすると、自動調乳機(自動ミルクメーカー)という言葉は明確には定義が決まっていないため、メーカーによって定義は様々ですが、「粉ミルクとお湯を自動で混ぜるなど、ミルクを作る手間を減らしてくれる機械」のことを総称しています。

夜中の授乳時などもボタンひとつでミルクを調乳できるため、育児中のパパママの負担を大きく減らしてくれる頼もしいアイテムです​。

milkmagic

milkmagicは、日本のBetterDays社が2024年に発売した国内初の自動ミルクメーカーです​。

最大の特長は、日本の厚生労働省が推奨する70℃での調乳に対応している点で​、安全性を重視する日本の育児環境に最適化されています。

また、日本語表示のシンプルなデザインで初めてでも使いやすく、粉ミルクの濃さや出来上がり量、温度まで細かく設定可能な仕様となっています。

milkmagicの特徴と性能

  • 使いやすさ

    • ボタンを押すだけで約10秒ほどでミルクが完成
    • 調乳量は30ml~240mlを10ml単位で指定可能
    • 温度も35℃から70℃まで5℃刻みで設定可能
    • ディスプレイ表示や操作パネルも日本語対応で直感的に扱える
    • 夜間でもワンタッチで適温調乳可能
    • ユーザーから「ボタンひとつで調乳できて夜中の授乳が本当に楽になった!」と好評
  • 温度設定(70℃対応)

    • 70℃のお湯で調乳できる
    • 厚労省とWHOのガイドラインに適合
    • サルモネラ菌やCronobacter(サカザキ菌)などを殺菌可能
    • 日本国内で70℃調乳対応の自動ミルクメーカーはmilkmagicが初
  • 対応する粉ミルク

    • 日本国内の全ての粉ミルクブランドに対応
    • 明治ほほえみ、森永はぐくみ、和光堂はいはい等の推奨レシピを公開
    • 濃度は17段階で細かく調整可能
    • 海外製粉ミルク(例: Bubsオーガニック)にも対応
  • お手入れ

    • 自動洗浄モード搭載で内部のノズルなどを洗浄・湯通し可能
    • 粉とお湯が通る部品は全て取り外して洗える
    • 定期的な分解清掃が必要
    • 煮沸不可で、哺乳瓶用の液体消毒剤などの使用が推奨
    • ユーザーから「ストロー部品の洗浄が手間」との声あり
  • 価格

    • 本体価格は税込44,800円
    • 公式サイトではクーポンやアフターサービスあり
    • レンタル(月額19,800円)も利用可能
  • 安全性と日本適合

    • 日本製(国内メーカー)ならではの安心感
    • 日本の家庭用100V電源で問題なく動作
    • 厚生労働省指定の研究機関で1ヶ月以上の製品安全試験を実施
    • BPAフリー樹脂を使用
    • 電気用品安全法(PSE)適合
    • 日本の調乳ガイドラインに完全準拠

milkmagicの長所

  • ⭕ 日本の粉ミルクに完全対応した唯一の自動調乳機
  • ⭕ 70℃調乳ができ安全性◎
  • ⭕ ワンタッチ操作で素早く適温ミルクが作れる
  • ⭕ 日本語表示・国内サポートで使い勝手が良い
  • ⭕ 濃度や温度を細かく設定できる
  • milkmagicの短所

  • ❌ 本体が横幅36cm程度とやや大きく場所を取る
  • ❌ 価格は高め
  • ❌ 初回設定に時間がかかるとの声も一部あり


  • Baby Brezza Formula Pro Advancedの特徴と性能

    Baby Brezza Formula Pro Advanced(以下Baby Brezza)は、アメリカ製の全自動ミルク調乳機です。

    その便利さから海外では「ベビークレージュ(赤ちゃん用コーヒーメーカー)」とも呼ばれ、育児の必需品と評価されています​。

  • ⚠️ 日本の厚生労働省では70℃以上の温度での調乳が推奨されています。そのため、当サイトとして、こちらの商品を新生児の粉ミルク調乳に利用することは推奨していません。
    • 使いやすさ

      • アメリカ製の全自動ミルク調乳機
      • 粉ミルクと水をセットすれば、ボタンひとつで適温のミルクを自動調乳
      • ミルクの量をオンス単位(2~10オンス=約60~300ml)で設定可能
      • 数十秒で調乳が完了し、ミルクの温度調整も不要
      • 夜間の授乳や双子育児に特に便利
      • 設定や表示は英語表記(オンス表示)で、日本の育児用品に慣れた方は最初戸惑う可能性あり
    • 温度設定

      • 人肌程度の温度(約37~40℃)で調乳
      • 内部ヒーターで水を温め、赤ちゃんがすぐ飲める温度に調整
      • 70℃以上の高温調乳には対応しておらず、ガイドラインに準拠しない
    • 対応する粉ミルク

      • 基本的に世界中ほぼ全ての粉ミルクブランドに対応
      • 製品付属の一覧表や公式サイトで粉の設定番号を指定
      • 日本の粉ミルクは海外製とスプーン容量や溶け方が異なるため、設定調整が必要な場合あり
      • ユーザーコミュニティやSNSで日本の主要ブランドの設定番号情報が共有されている
    • お手入れ

      • 4回の調乳ごとに部品の清掃が必要
      • ミキシング部分やノズル周辺に粉がこびりつきやすい
      • 乾燥させてから再セットする必要があり、拭き上げるのが手間
      • 「4回ごとではなく毎回すすぐようにしている」というユーザーもいる
    • 価格

      • 国内実勢価格は約49,800円と高額
      • 米国公式サイトでは229.99ドル(約3.3万円)
      • 並行輸入品が多く、正規代理店がないため保証や故障対応が難しい
      • 日本の通販(Amazonや楽天の輸入代行)経由で購入する人が多い
      • レンタルサービスは基本的になく、購入のみ
    • 安全性と日本適合

      • 北米や欧州の安全基準を満たし、BPAフリー素材を使用
      • 一部モデルは100Vに対応しておらず、日本で使用するには変圧器が必要な場合あり
      • 日本語の取扱説明書がなく、英語表示のため操作に戸惑う可能性あり

    Baby Brezzaの長所

  • ⭕ ワンタッチでミルクが自動調乳できる
  • ⭕ スリムなデザインで設置スペースを取らない
  • ⭕ Wi-Fi対応モデルではスマホから調乳開始も可能
  • Baby Brezzaの短所

  • ❌ 70℃調乳ができないため、日本の公式ガイドラインには適合しない
  • ❌ 説明書や表示が英語のため、操作に戸惑う可能性あり
  • ❌ 日本の粉ミルクに合う設定を探す必要がある
  • ❌ 価格が高く、並行輸入品のため保証や修理対応が限定的
  • レイコップ ミルクメイト(One Touch 自動調乳機 ROM-100)

    ふとんクリーナーで有名なレイコップ社が発売している自動調乳機です。

    他の2製品と少しアプローチが異なり、粉ミルクの自動投入は行わず、本体はお湯の温度管理と計量を担うタイプになります​。

    • 使いやすさ

      • 粉ミルクの自動投入は行わず、お湯の温度管理と計量を担う
      • まず本体タンクに水道水を入れ、ボタン一つで沸騰可能
      • 調乳時に哺乳瓶に粉ミルクを入れ、希望のミルク量と温度を設定し、給湯ボタンを押す
      • 設定した量のお湯が自動で出てきて粉ミルクを溶かす
      • ミルク作りの半自動化が実現し、計量や温度調整の手間が省ける
      • 夜中のミルク作りでも「計量ミスがなくなり、簡単に作れる」と好評
      • スマートメモリ機能により、最後に設定した値を記憶
    • 温度設定

      • 38℃~100℃まで1℃刻みで温度設定可能
      • 内部で100℃沸騰させて殺菌し、水中の細菌や残留塩素を除去可能
      • 沸騰後はファンで冷却し、設定した保温温度までキープ
      • 70℃に設定すれば、常にガイドラインに沿った調乳が可能
      • 70℃以上のお湯を保温できるため、冷水と割ることで素早く適温に調整できる
      • 人肌の温度(45℃など)に設定すれば、調乳後すぐに飲める
    • 対応する粉ミルク

      • 粉ミルクの自動計量機能はなし
      • そのため、どんな粉ミルクでも使用可能
      • 設定を変える必要がなく、哺乳瓶のサイズにも幅広く対応
    • お手入れ

      • 自動洗浄システム搭載
      • クエン酸またはお酢を使って「クリーニングモード」を実行すると、内部からノズルまで100℃のお湯で5分間煮沸洗浄可能
      • 粉ミルクが通らない構造のため、汚れがつきにくい
      • 日常的なお手入れはタンク内のお湯を捨て、軽くすすぐだけでOK
      • 自動洗浄を適宜行えば、湯垢(スケール)も防げる
      • タッチセンサーの感度が悪いという声があり、操作にややコツが必要
    • 価格

      • 税込16,000円前後と、比較機種の中で最も安価
      • 家電レンタルサービスでも月額11,000円ほどで提供
      • 短期間の利用ならレンタル、長期間なら購入が経済的
    • 安全性と日本適合

      • 日本法人が販売・サポート対応しており、国内規格に適合
      • 100V電源に対応
      • 水道水をそのまま使用し、沸騰モードで安全な湯を確保可能
      • 日本語表示で使いやすい
      • 「ミルク作り以外にも白湯や離乳食づくりに活用できる」との口コミも多数

    レイコップ ミルクメイトの長所

  • ⭕ 圧倒的に価格が安い
  • ⭕ 水道水をそのまま使えて自動沸騰・殺菌してくれるので、安全な湯を確保しやすい
  • ⭕ 構造がシンプルかつ本体もコンパクトなため、キッチンに置きやすい
  • レイコップ ミルクメイトの短所

  • ❌ 粉ミルクの軽量と投入は手動のため、完全な自動化ではない
  • ❌ タッチパネル操作がやや敏感でない箇所があるとの報告あり
  • ❌ 高度な付加機能(スマホ連携など)は特に無し
  • まとめ

    ご覧のように、それぞれ一長一短があります。特にmilkmagicとBaby Brezzaは「全自動で粉ミルクまで投入してくれる」点で共通していますが、温度設定や対応ミルク、清掃面で違いが顕著です。一方レイコップは粉投入こそ手動になるものの、その分シンプル構造で低価格という差別化がされています。

    milkmagicは、Baby Brezzaとレイコップのいいとこ取りをしたような商品で、安全性を確保しながら粉ミルクの自動投入も実現している点が強みです。特に70℃での調乳が可能なため、衛生面の安心感があります。

    Baby Brezzaは70℃での調乳ができないため、基本的にはmilkmagicの方が優れていると言えますが、あえて利用シーンを挙げるとすれば、70℃にする必要のないフォローアップミルクなどを作る際には選択肢として考えられます。

    レイコップは価格が安く、調乳温度の調整も自由にできるため、高性能な電子ケトルといった印象です。粉ミルクを混ぜる手間を受け入れられるのであれば、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。